若いうちから実践できる認知症の予防策とは
認知症は基本的に、一度発症したらそれ以降は悪化する一方であり、完治することはまずない。そのため、発症しないように若いうちから予防をしておくことが大切である。その認知症の予防策として代表的なのは、適度な運動だ。認知症の直接的な原因となるのは、脳に十分な血液が届かず、脳の組織の一部が死んでしまうことである。
そこで、定期的に運動をする習慣を身に付けておくと、全身の血流が促進でき、脳へも十分な血液が届くため、認知症を予防できる。また、認知症は転倒して足腰を悪くし、寝たきり状態になることで発症する場合もよくある。その原因となる転倒を防ぐという意味でも、運動によって、特に下半身の筋力を付けておくことは大切だ。
そして、ストレスを溜め込まないように意識することも大切である。ストレスの蓄積は認知症の大きな原因になり得るため、ストレスを解消できない状態を維持するのは危険である。
自身がストレスを感じていると思ったら、専門機関に相談をして適切な対処法を実施することが望ましい。ストレスを解消するためにアルコールを摂取する人もいるかもしれないが、アルコールでは根本的な解決にはならず、ストレスが悪化する可能性の方が高い。
また、原則として規則正しい生活を送ることが一番の認知症予防となる。起床と就寝の時間は日によって変わらないよう注意し、1日3食を決まった時間に取るようにすると良いだろう。さらに、その食事の内容はバランスが取れていることが望ましい。日ごろから不足しがちなビタミンや魚を摂るようにしていれば、認知症になりにくい身体を作ることができるはずだ。