運動とタンパク質の摂取が認知症予防に効果的!
日本人の寿命は延びているが、65歳以上の15%が認知症を患っており、健康に年を重ねているとは言えないのが現状である。少子高齢化がすすみ、介護にも限界が見えつつある。この深刻な認知症予防に欠かせないのが、実は私たちに身近な運動とたんぱく質の摂取なのである。
ここでいう運動とは、筋トレと有酸素運動のことを指す。人は20代から徐々に筋肉量が減少していき、脂肪が蓄積されていく。肥満型の人だけではなく、痩せ型の人も脂肪は増え続け、見えない肥満化は進んでいる。筋力が衰え骨も弱ることで、転倒による骨折、寝たきりとなる原因ともなる。また、筋肉が減ると動くことが億劫になり、生活習慣病を招く要因につながる。認知症を発症するリスクも高まるというわけだ。有酸素運動で足腰を鍛え、筋トレで筋肉を鍛えることで、全身の血液の巡りが良くなる。動くことによってストレスを発散し、気持ちも前向きになり、あらゆる病気のリスクに効果的なのだ。骨が丈夫になると、骨粗鬆症も避けられる。
この大事な筋肉をつけるためには、運動後にしっかりとタンパク質を摂取することが必須である。たんぱく質は、運動によって傷んだ筋肉の修復をする役目を果たし、より健康的な筋肉を作ることができるのである。若々しい身体作りに欠かせない栄養で、高齢者も積極的に摂取する必要があるだろう。これらは何歳からでも始められ、手遅れということはない。その人の身体に合った運動と食事で、いつまでも健康でいられるように心がけたい。